私が子供の頃は、そろばん教室と塾に通っていました。
その頃から「公文」の存在は知っていましたが、近くに通っているお友達もおらず、公文=算数というイメージが強く、公文に行くと算数がどんどん伸びると思っていました。
そんな私の息子、算数が得意です。
得意なのでさらに伸ばしてやろうと小学校低学年の時に公文の体験に申し込みました。
・・・結果、公文は向いていませんでした。
実際に通わせてみた結果、結局予定より早く公文を辞めることになりました。
公文VS塾
中学受験を考えているご家庭は、塾を選択されるのではないかと思いますが、そうではない場合は小学生から塾に行かせるかどうかは悩むところですよね。
極端に成績が落ちていたり、本人が授業についていくのが厳しい場合は、塾や通信講座のチャレンジタッチも人気です。
ちなみに、小学生から塾に行かせるかどうかは地域差も大きいとは思いますが、私の周りではほぼいないです。
運動系の習い事か、そろばんや公文が多いです。
中学受験を考えているご家庭が少ないのでしょうね。
圧倒的に地元の中学に行くお子さんが多いです。
公文式の特徴
✿乳幼児から学習が始められる。
✿子供に合った学習ができる。
✿学習習慣がつき、高い基礎学力と自分で学ぶ力を見につけられる。
✿受験にも有利である。
公文式の学習目標は、できるだけ早い時期に、「自学自習で高校教材」を学習することにあります。
・・・つまり、小学生や中学生といった早い時期に、自学自習で学年を超えて高校の教材を学ぶことを目標にする、ということになります。
基本的に公文の先生は教えてくれません。自分で問題を解いていきます。
初めて見る問題も、です。
例題が1問程度あり、その例題から説き方を学び、問題を解き進める方式です。
学校の授業は、先生が「なぜそうなるのか」を教えてくれますよね。
でも、公文では教えてもらえません。
自分で考えて問題を解いていきます。・・・そこに理解はなく、解き方の方程式を見つけて解くといったイメージです。
そして、スピードが大切だとされているので、時間を測ります。
子供達は「早く解くこと」を求められますので、殴り書きのような字で問題を解いています(笑
ただ、しばらくすると、ものすごいスピードで問題が解けるようになるので、親はびっくりしますよ。
この公文式のやり方自体は、おそらく賛否両論あると思います。
良いか悪いかというよりは、子供に合うか合わないか、だと思っています。
公文のメリット・デメリット
一般的に良く言われる公文のメリット・デメリットです。
✿1日5枚程度の宿題が出るので、学習する習慣がつく。
✿計算問題に強くなる。
✿問題を解くスピードが速くなる。
✿週2日通うことになりので、放課後の予定が立てやすくなる。
✿大量の問題を解くので自信につながる
✿理解せず問題を解いていくので、速さ重視になる。
✿公文に通ったからといって、学校の成績に直結しない。
✿学校の授業の内容を全て網羅していない。(基本的に計算問題のみ)
✿応用問題は強くならない。
✿宿題の枚数が多く、自主的に頑張れる子供でないと宿題を消化できない。
我が子の場合ですが、一番大きな問題は宿題をこなせなかったことです。
元々学童に行っていて、学童で宿題をする習慣がついていました。
ところが、高学年になり学童が無くなると、宿題をする前にゲームで遊んでしまいます。
この辺は、フルタイムのお母さんなら良くある話だと思います。
・・・仕事をしていると、帰りが遅いので宿題を側で見てやれないのですね。
ですので、ここをクリアできるかどうかが公文が続くかどうかのポイントになります。
宿題は子供の状況に応じて増減してもらえます。
減らしてしまった場合ですが、目に見えて教材の進むスピードが遅くなります。
公文の場合、学校の授業の少し先~かなり先(早い子だと2学年上など)を進むのですが、宿題を減らし過ぎると学校と同じかむしろ遅れてしまう可能性があります。
公文は、学校の授業の予習復習にはあまり適していませんので、これだと意味がないと思いました。
なぜなら、学校とは微妙に解き方が違うからです。(子供が苦戦していました)
学校の解き方と公文の解き方を分けて覚えるので、最初は大変そうでしたよ。
そして、学校の成績(通知表)ですが、見事に直結しなかったです。
公文が適している子供とは?
我が子は、公文は合わなかったと思います。
その経験から公文が適しているのは、以下の様なお子様だと思います。
①自分のペースで進んで学習ができる(進んで宿題に取り組める)
②プリントをこなすのが好き(同じような内容をひたすら解いていきます)
③平均以上の学力がある(公文の先生は基本的に教えてくれません)
④学年より先の勉強がしたい
特に①の、自分のペースで勉強できるかどうかは大切です。
親に言われてやるタイプの子供は、公文の宿題を泣きながらこなすことになります。
(我が子も泣いていました・・・・・。)
公文は、簡単な内容(一つ下の学年の内容)から始まり、段々と上の学年の勉強へと上がっていく訳ですが、公文で勉強する時間は15分~45分程度です。
たった5枚しかやらないので、1時間もかからないと思います。
では、どうやって進級していくのかと言うと、
そうです!宿題です(笑
宿題が大量に出されるので、こなすことで進級していきます。
このシステムを最初から分かっていないと、公文は失敗すると思います。
塾のように一定時間その場にいて勉強をするタイプではないので、5枚解き終わったら自宅に帰れます。
子供は早りたいので、必死に5枚を解きます。
答え合わせをして100点になるまで直します。
・・・ただそれだけです。
これを繰り返すことになるので、このパターンが苦ではない子供は向いていると思います。スピード重視ということですね。
まとめ
個人的には「塾」の方が良いという結論ですが、計算問題を極めたいお子様には最適な場所だと思います。
ただ、毎日の勉強の習慣がついていない子供に、「習慣をつけたいから公文に」というのは無理があるかなと感じました。
もちろん、母親がずっと側についてやれる環境であれば、無理やりでも机に向かわせることはできると思います。
ですが、学校の宿題で精一杯の子供に、さらに公文の宿題まで上乗せするのは厳しいように感じました。
子供の公文の宿題を側で見ていて、既に私では解けないようなスピードで問題が解けるようになっていることには驚きました。
元々計算は得意な子供でしたが、更にスピードアップしていました。
公文の先生は言われます。
「受験の時に計算問題をさっさと解いてしまい、応用問題をじっくり考える時間を作ることが大切です。」と。
ですが、実際の大学入試で計算問題はそれほどありませんよね。
ここはポイントだと思いますので、何を目的にするかを先に決めてから入会されることをお勧めします!