やっとやっとやっと、ですね!!!
最初から、「なぜ一律の現金給付にしないんだろう~」って思っていました。
私は人事部なので、普段から会社の規程を作ります。
でも、今回の新型コロナで収入が一定以上減った家庭に30万円というのは、あまりにも難しかったと思うんです。
・・・なぜなら、「新型コロナで」を証明するのが難しいから。
収入減の曖昧さ
収入が減る要因って沢山ありますよね。
新型コロナで派遣切りや内定取り消しにあった人もいれば、関係なく派遣期間が終了する人もいます。
そういう私も、あと数ヶ月で現職場からは離れます。
(コロナは関係なく、元々そういう契約でした。)
この新型コロナ騒ぎの時に、「果たして次の仕事が決まるんだろうか?」という不安を抱えながら毎日を過ごしています。
「新型コロナで収入減の世帯に30万円給付」
収入を減らすだけなら、非正規雇用であれば簡単ですよね。
有給休暇を使わず何日か欠勤にすればいい。
・・・でも、それじゃあ今回の給付の趣旨からは離れています。
新型コロナの影響が分かるように職場から証明を取れば良いですが、日雇いの方などは難しいですよね。
そもそも、前年度と収入を比べたところで、派遣社員だと企業ごとの「単価」が異なります。派遣先が変わっていたら、あまり意味がありません。
「この難題をどうクリアするんだろう~」と思っていたら、やはり一律給付になりました。
そうしないと、国じゃなく市役所の方が可哀想です。
(曖昧過ぎて電話での問い合わせが殺到します)
私達人事部も、中途半端な規程を作ったり、曖昧な社内連絡をした場合、必ず従業員さんや各拠点の担当者から突っ込みが入ります。。。
やはり、誰でもが理解できるような明確なものの方が良いですよね。
新型コロナの私自身の影響
私自身は、派遣社員でありながらも在宅勤務ができていますし、大きくマイナスが出ている感はありません。
・・・有難い話だと思っています。
(ただ、この先派遣先が契約満了になるので、危機感は常に持っています。)
今後、出費が増えると予想されるのは、まず水道光熱費。
<予測>
✿電気代 約5,000円/月 増
✿水道代 約3,000円/月 増
✿ガス代 約2,000円/月 増
・・・ここまでで、約1万円程度。
毎日自宅にいますからね。
そして、学校休校中の子供と、在宅勤務の私の昼食費。
ただ、これは子供の給食費と私の会社食堂での昼食費とで相殺されますので、ほぼ変わらないと思います。
ちなみに、子供の給食代は毎月5,000円、会社食堂での昼食代は毎月8,000円です。
自宅での昼食は、食材の余りもので作りますので、さほど費用はかかっていません。
なので、まあ何とかいける感じです。
(子供が小さくて良かったです・・・。)
でも、水道光熱費まで賄えるほどではないですね。
今回の10万円給付が立ち消えにならないことを祈ります。
10万円一律給付の問題点
それは、失業です。
私もそうですが、今年度中に仕事が無くなる予定の人は、次の仕事を見つけるのが大変になる可能性が高いということ。
今のところ、大手の派遣会社ではそれなりの求人を持っていますので、完全に無くなることはなさそうです。
ただ、問題になるのは、今より数か月後です。
大手企業であっても打撃がじわじわとやってきますので、その時に人を減らすことを考え出す企業も出てくるでしょう。
これを乗り切る為には、10万円では足りないですよね。
失業保険の受給要件や3ヶ月間の給付制限を緩和するなど、何かしら手を打たないと大変なことになると思います。
正直、テレビで「国会議員のお給料を2割削減して、国民と同じ気持ちに。」
というフレーズを見た時は、「いやいやいや・・・。」と突っ込んでしまいました。
シングルマザーなんて、たった数万円余分にかかっただけでも生活が傾くんですよ。
(自慢ではないですが・・・。)
人事部でも良く言われます。
人事部は一度現場に入って、生の声を良く聞くべきだと。
違う場所で会社の制度を作っていても、本当に従業員さんが納得するようなものはできない、と。
何だか、今回の件は他人事とは思えず考えさせられました。
1日も早く新型コロナが収束することを心から祈っています。