元夫と暮らしていて「これはもう無理だ・・・。」と判断したとき、最初は別居からスタートしました。
その時にお世話になったのが、実家です。
母は別居も離婚も反対していました。
でも、精神的に参っている私を見ていて、諦めたのでしょう。
・・・実家へ戻ることの許可が下りました。
結婚して2年が経過していました。
とりあえず実家へ。そして財力をつけてから子供と二人の生活を確保する。
この様な予定を組んでいました。
児童扶養手当が認定された時の状況
数年別居したあと離婚しましたので、住民票は既に実家の住所にありました。
実家に戻る時点で、「世帯分離」を行い、私自身が世帯主になりました。
・・・住所は実家と同じですが、私と子供だけの世帯です。
世帯分離をした理由は、私の両親は熟年離婚しており、実家にいるのは母親だけでした。
なので、母親の生活を邪魔したくなかったことにあります。
同じ世帯に入ると、保険料等の計算においても世帯で計算されてしまいます。
・・・とはいえ、実際は母親は国保、私は元夫の扶養(つまり社会保険)に入っている状況でしたので問題なかった訳ですが。。。
(※私も国保の場合は、世帯主である母に請求がいってしまいますし、世帯で計算されます。)
それでも、今後独立する予定でしたし、最初から世帯は分けました。
ということで、児童扶養手当の決定がされた際の私の状況は、この様な感じです。
✿母親と同居(つまり実家)
✿世帯分離をしていた
✿母親の収入は少ない(非課税世帯)
✿生活費として実家に月6万円払っていた
✿水道光熱費や固定資産税等は母親が負担
世帯分離は関係ない
市役所で手続きをした際に、書類に「同居している家族の名前」を書かされました。
世帯ではなく、あくまでも同居している家族の名前です。
ですので、世帯分離は関係なく、同居者の名前を書きました。
私の場合は、「私」「子供」「母親」の3人になります。
すると、母親の収入をその場で調べた市役所の方から、「母子扶養手当に該当します」と言われました。
市役所なので、母親の収入は住民税の関係で掴んでいますからね。
母親が非課税世帯なので問題ないということでした。
つまり、世帯分離は関係なく、・・・実態で見られたということになります。
この辺の判断は、各地域の役所ごとに判断が異なるかと思いますので、詳細は最寄りの市役所に問い合わせた方が良さそうです。
可能性があるのは生活費が全く別の二世帯
上記からも、世帯分離という形だけの世帯分けではなく、玄関・キッチン・トイレ・お風呂、そして水道光熱費等を全て別々にした「二世帯住宅」であれば扶養手当の対象になる可能性が高そうです。
住所が同じというだけで、生活費の行き来が無い訳ですからね~。
ということは、
✿電気メーター
✿ガスメーター
✿水道メーター
・・・をそれぞれ2つに分ける事になります。
それなりの工事が必要になりますし費用もかかりますね。
ただ、親が二世帯住宅を準備してくれる場合は、そのついでに工事もできるでしょうから、手間はかかりませんよね。(費用はかかるでしょうが・・・。)
これなら、水道光熱費の領収証を役所に提示することで、全く独立していることが証明できそうです。
ですが、これも市役所ごとの判断になりますので、事前に確認してみた方が良いと思います。
大切なのは同居する扶養義務者の所得
こちらは、申請者本人の所得制限額です。
つまり、我が家でいうと、「申請者本人=シングルマザーである私」になります。
税法上の扶養親族ですが、私の場合1人になります。(子供が一人です)
年末調整では、16歳未満は扶養親族にはなりませんが、児童扶養手当の計算上においては扶養親族としてカウントできます。
そしてこちらが扶養義務者の所得制限額になります。
扶養義務者とは、申請者と生計を同じくしている直系3親等内の血族(曾祖父母・祖父母・父母・子供・孫・ひ孫)、そして兄弟姉妹のことになります。
私の実家の母は、扶養親族0人で所得も236万円未満ですので、同居していても問題なく児童扶養手当を受給できたということになります。
私の友人達のケース
両親が揃っていて、特に父親が現役世代だとそれなりの給料をもらっています。
少なくとも、定年前の父親の場合は、所得制限を超えてしまうのが一般的ではないでしょうか。(地域によりますが)
定年を迎え再雇用などに切り替わると、一般的に給与は下がりますので、所得制限内に収まる場合も出てくるかとは思います。
私の友人達は、実家には戻らずに市営・府営団地に住み(母子家庭なので優先され入居しやすい)、車を持っている人が多いです。
そして、児童扶養手当も受給しています。
私は、市営団地という選択をしなかったので車はちょっと厳しいのですが、ママ友のように家にかかるお金を抑えて車を持つという方法は、なかなか良いなぁと思います。
実家に戻るかどうかを良く考えよう!
離婚をしたらまず実家という選択肢を思いつきますが、親の収入がそれなりにある場合は児童扶養手当の受給は厳しくなります。
その場合、実家に生活費を入れなくても良いのであればメリットは大きいですが、かなりの額を入れなければならない場合、市営団地に子供と引っ越して生活するのとあまり差がなくなる可能性も大きいです。
実家で祖父母の協力を得て子育てをしていくのか、実家から離れ気楽に子供と生活していくのかを良く考えた方が良さそうです。
ちなみに・・・、私の場合は実家を出てからの方が楽です。
金銭的には若干厳しいですが、やはり気持ちが楽ですね。
父親がいないから余計にそうだったかも知れないです。
母親自身も裕福という訳ではないので、迷惑をかけているという罪悪感と、迷惑をかけているから逆らえないという気持ちになってしまい、息苦しさがありました。
裕福で「一緒に育ててあげるよ~!」って明るく言ってくれるような実家であれば、児童扶養手当は捨てて子供が成長するまで実家暮らしを選んだかもしれません(笑