シングルマザーでは「就職活動に不利」。
子供がいるだけでも不利なのに、ひとり親では絶対印象が悪い。
・・・良く聞くフレーズです。
シングルマザーが必ずしも不利に働くとは限らないことは以前記事にしました。
では、面接では全ての事実を自ら話すべきなのでしょうか?
「離婚」は個人情報です。
その個人情報である「離婚した事実」「ひとり親である事実」を面接官に話すべきなのでしょうか?
派遣社員の場合
派遣社員の場合は、個人情報を話す必要はありません。
派遣社員に対して「面接」をしてはいけないことになっている事からも、あくまでも業務に必要な「スキル」のみ伝えれば良いのです。
後々学校行事等でお休みしなければならない時も出てくるでしょうから、子供については話しておいた方が良いと思います。
ただ、離婚やひとり親という情報は、業務には関係ありません。
聞かれたら答えれば良いですが、わざわざ説明する必要はないと思います。
正社員の場合
正社員として応募するのであれば、私は「ひとり親」であることを面接で伝えるようにしています。
その上で、ひとり親でも業務には差し支えないという点をフォローしておきます。
なぜなら、入社後社会保険の手続きを行いますよね。
健康保険証を作ってもらうためです。
その時に、子供を扶養に入れることになるので、事前に知っておいてもらった方が後々楽だからです。
又、「ひとり親」に対して偏見がある企業には入社したくないので、事前に確かめておく意味合いもあります。
お互いに気持ち良く働けるよう、情報は先出にしておきます。
パートやアルバイトの場合
こちらも、社会保険に加入するのであれば事前に面接で説明しておくと思います。
短時間で社会保険適用外であれば、いちいち言わないと思います。
私の基準は、あくまでも「社会保険に加入するのかどうか」になります。
皆さん口にしないだけで、「ひとり親」ってどこの企業にもおられます。
何も特別なことではないので、業務に差し支えないのであれば口にする必要はないと思います。
シングルマザーが有利に働くとき
シングルマザーの武器とは何でしょう?
私が思うには、
「強さ」じゃないかと思うんです。
普通のお母さんとは、背負っているものの重さが違います(笑
その強さが面接で感じられた時、好印象に映る場合があります。
・・・実際に私も面接官をやっていてそう感じたことがあるからです。
世の中には、「強さ」を求めている企業があります。
最近では、メンタル系の疾患も多く、人事担当者も従業員の心のケアで大変です。
ですので、堂々と生きている強い女性を求めている企業にとっては、ひとりで子供を育て上げている女性を応援してくれたりします。
そう思ってもらうためには、面接で常に堂々としていることが大切です。
助成金を活用する手もある!
面接でシングルマザーであることを伝えるのではなく、ハローワーク経由で伝えてもらう方法があります。
・・・それは、助成金を利用する方法。
母子家庭の母等を採用すると、企業側が助成金を受け取れるというもので、名称を「特定求職者雇用開発助成金」といいます。
これを利用すると、面接の段階で企業は「シングルマザーであること」を知っていますので、気にする必要はありません。
又、企業側も助成金の制度を理解していますので、採用の可能性は高まると思います。
<特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者)の条件>
企業側には色々条件がありますが、応募側としては次の3つを満たしていれば大丈夫です。
①ハローワーク等の紹介を受けること
②紹介を受けた時点で失業していること
③長期の求人であること(期間限定でない)
・・・満たしている様であれば、ハローワークの紹介を受ける際に「助成金を活用したい旨」を伝えてみましょう。
私もそうですが、在職中の転職活動だと助成金は適用できません。
あくまでも、失業してから紹介を受けることが必要です。
まとめ
シングルマザーの就職活動、こうやって考えるとやはり直雇用ではなく「派遣社員」の方が、あれこれ悩まなくて良いので楽かも知れませんね。
派遣社員の「個人情報が守られている」という形態は、私は結構気に入っています。
会社に派遣されてから徐々に話していけば良い話で、面接の度に「家庭状況」を話すというのは疲れてしまいます(笑
パートやアルバイトよりも単価が高いですし、個人情報も守られますし、個人的には派遣社員をおすすめします。