我が子のいじめ問題、一度は経験されたことがあるのではないでしょうか?
大きくなるにつれ、親には言わなかったり子供自身で解決しようとすることが増えてくるかと思いますが、小学校の間はそうもいきませんよね。
大抵、親に言ってくると思います。
「○○くんに嫌な事をされた!」
「○○さんに嫌な事を言われた!」
我が家の場合は、低学年の時にありました。
朝になると、吐くようになりました。
小学校に行きたくなくて泣いていましたし、毎日暗かったですね。
その後、どのように解決したのか、悩んでおられるご家庭の参考になればと思いますので、実体験をお伝えしたいと思います。
その日は急に始まった
保育園からずっと仲良しだったお友達A君。
お互いに大好きな関係でした。
正直なところ、A君と息子は性格がまるで違います。違うからこそ惹かれ合ったのだと思いますが、小学校に上がり息子は関係性に疑問を頂いたのだと思います。
一方的に何かを強要されたり、嫌な事をされたり・・・。
保育園の時は何とも思わなかったことが、成長と共に「おかしい」と感じたのでしょうね。
「A君が嫌い」と言い始めました。
でも、息子は何かされても「やめて」と言う事ができません。
されるがままです。
やめてと言えない子供を持つと、親が入るしかありません。
この日から親子で大変な日々が始まりました。
子供に言ってはいけない言葉
「やめて」と言えない子供に、「お友達にやめてと言っておいで!」というのは逆効果だと思っています。
実際、我が子も無理でした。
・・・余計にストレスがかかるだけです。。。
だって、そうですよね。
言えないから悩んでいるのであって、言えるなら悩みません。
言えばやめてもらえると分からない年齢(未就学児)なら、この言葉も有効でしょうが、もう小学生です。本人だって分かっています。
強く言えないから悩んでいるんですよね。
なので、子供と話し、どうしたら良いかを一緒に考えました。
担任の先生に相談する
まず、親子で職員室に行って先生と話しました。
ただ、すんなりその決断ができた訳ではありません。
息子は、先生に相談したことがA君にバレるのを嫌がりました。
これは社会人でも有り得る話で、仕返しをされるのを避けるんですよね。
そこで、先生に「A君には言わないで欲しい、言うにしても個人名は出さずクラス全体の問題として取り上げて欲しい。」とお願いしました。
低学年の担任の先生ですので、丁寧に対応して下さいます。
担任の先生がダメな場合は、校長先生や教頭先生でも良いと思います。
担任の先生に相談した成果ですが、息子の動きを良く観察して下さるようになりました。
そうすると、A君に嫌な事をされている現場を先生自身が発見し、直接注意をしてもらえました。息子が告げ口をしたことによってA君が先生に注意を受けるのではなく、先生が現場を発見して自ら注意をするという形に持っていくことができ、大変有難かったです。
先生はA君を注意した後、A君の連絡帳を使ってA君の保護者宛にその日に起きた出来事を報告されていました。
低学年ですので、何かあると連絡帳や電話で保護者に連絡が入りますよね。
(被害者になったときも、加害者になったときも)
その結果、
A君の保護者から謝罪を受け、A君からも息子に直接謝ってくれました。
相手の親には直接言わない
実は、A君の保護者と私は仲良しです。
・・・だからこそ、直接は言いませんでした。
私は、普段から我が子のお友達の保護者の方とはマメに交流するようにしています。
なぜなら、いざという時に子供を守れるから、です。
普段から、参観日の時などに話をして、参考にしています。
✿どういう子育てをされているのか
✿専業主婦なのか、仕事をしているのか
✿子供のことで悩み事がないか
✿子供自身に悩み事がないか
この情報って、本当に役に立つんです。
A君のお母さんは、元々子育てで悩んでいました。私は普段から話を聞いていたからこそ直接言うのは避けました。
誰だって、我が子のことは信じたいし守りたいですよね。
お友達のお母さんから我が子のことを悪く言われるのは、絶対に良い気はしません。
それより、中立な立場の先生から事実を知らされる方が良いと思いました。
実際に小学校も、「保護者同士で話をする前に学校に言って欲しい」という方針の様です。
・・・なぜなら、保護者同士で話すと取り返しがつかないくらい揉める可能性があるから(笑
一旦こじれると、解決から遠のいてしまいます。
A君と息子の成長を待つ
私が一番重視したのは、これです。
まだ低学年。数年前までおむつをしていた年齢です。
内面の成長はこれからで、十分に期待できます。
A君は相手のことを考えられるようにならないといけないし、息子はもっと強くならないといけない。
二人の関係が対等になった時に、また仲良くなれるだろうと思っていました。
社会に出た時に、絶対にイヤな人はいます。どこの会社にも。
その時に、どう対応するのか、沢山選択肢があった方が良いですよね。
私は、一番大切な能力は、コミュニケーション能力だと思っていて、正直これさえあれば社会で何とかなります。
どうすれば、お友達と対等な関係を築けるのか、学生の内に経験をして身に着けておくことはプラスになりますよね。
A君と息子のその後
息子に新しいお友達が出来、A君からは離れました。
何か嫌な事をされても、守ってくれるお友達ができました^^
やはり、これが一番効果的で、A君も段々と息子に干渉するのをやめてくれました。
ところが、です。
今はというと、A君とは大親友になり、ずっと一緒にいる様です(笑
息子曰く、「俺が言いたいことが言えるようになったから、仲良くなった」と。
確かにそうかも知れません。
でも・・・、思うんです。
きっと二人で成長したんですよね。息子だけではなくA君も成長したからこそ、一緒にいれるようになったのだと思います。
対応はケースバイケース
様子を見て良いのか、すぐ親が介入しなければならないのか、子供の話を聞きながらケースバイケースで対応することが大切だと思います。
いじめの内容や相手の子供にもよりますし、もっと言うとその保護者も観察しなければいけないと思います。
私は学校を休ませない判断をしましたが、休ませた方が良いケースもあるでしょうし、転校した方が良いケースもあるかも知れません。
その判断の為にも、普段から保護者同士のお付き合いが必須になります。
小学校の間はまだ良いですが、中学校・高校になるとさらに問題が複雑になってきます。子供も反抗期に入り子供からは情報が得られない可能性がありますから、やはり保護者同士の情報交換は大切だと思います。