1年があっという間に過ぎ去り、もう年末近くになりました。
会社にもお歳暮が沢山届き、年の終わりを感じさせてくれます。
そしてもう一つ年末の風物詩、それは「ふるさと納税」です。
冬の賞与が支給された段階で、自分の1年間の収入が確定しますので、控除限度額を再計算し、ふるさと納税のかけこみが増加するんです。
もちろん、シングルマザーでもふるさと納税は可能です!
ただ、控除限度額を正しく計算しないと、ただただ高い買い物をすることになってしまいますので、要注意です。
シミュレーションしてみよう!
ふるさと納税をしようか悩んでいる時に今年の源泉徴収票はまだ手元にはないでしょうから、年収に差が無いのであれば一旦昨年のものを参考にされると良いと思います。
さて、私の年収を元に実際に計算をしてみます。
シングルマザーの場合、年収200万~300万程度の方が一番多いかも知れませんね。
・・・私もそうです。
ふるさと納税のサイトに行くと、必ず控除限度額を計算できるシミュレーション機能があります。
ただ、シングルマザーの場合は要注意です!
例えば、楽天のサイト。
「簡単シミュレーター」というものがあります。
実際にやってみますと、
①あなたの年収
②家族構成
③扶養家族
の3つがあります。
それぞれ、実際の情報を入れてみます。
あなたの年収・・・3,280,000
家族構成・・・独身(独身か既婚しかありません)
扶養家族・・・いる(子供の年齢)
結果は、33,411円が控除限度額と算出されました。
でも、上記のシミュレーションにひとり親がありません。
次に、より詳細なシミュレーションができる「詳細シミュレーション」をやってみることにします。
ここで源泉徴収票を用意しまして・・・・。
必要になるのは、以下の3つです。
③支払金額・・・3,280,000
④給与所得控除後の金額(調整控除後)・・・2,216,000
⑤所得控除額の金額・・・1,474,532
赤字の数字は、実際の私の源泉徴収票の金額です。
実際に入力してみます。
結果は、19,467円が寄付上限額となりました。
いかがでしょうか?
正しく情報を入れないと、これだけの差が出てしまうんです。
特にひとり親の場合は、元々年末調整で受けることができる控除が多いですので、ふるさと納税の上限額はその分低くなります。
(支払う税金が少ないですので。。。)
ふるさと納税の仕組み
さて、ここで改めてふるさと納税の仕組みを思い出しましょう!
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付ができる制度です。
そして、寄付金のうち2,000円を超える部分については、所得税の還付や住民税の控除が受けられます。
更に、お礼の品(返礼品)がもらえるんですよね。
つまり、自己負担2,000円で返礼品がもらえる・・・ということになり、皆さん様々なふるさと納税のサイトから返礼品を選んで寄付をされています。
応援したい自治体がある方もおられるでしょうが、返礼品で選んでいる方の方が多いのではないでしょうか。
シングルマザーにふるさと納税は必要か?
さて、ここで考えてみます。
私の、年収300万のシングルマザーの寄付上限額は、19,467円でした。
そうすると、実際の寄付額は15,000円程度になるでしょうか。
超えてしまうと、高い買い物になりますので、、、
ここから2,000円が自己負担ですので、残りの13,000円分所得税や住民税が安くなる訳です。
ただ、最初にふるさと納税で15,000円の寄付をしている訳ですから、ここまでは得はしないですよね。
では、何が得になるかというと・・・、
例えば、寄付額15,000円で返礼品は「果物」を選んだとします。
その返礼品分が得をする部分です。
ただ、その果物を実際に買うと15,000円もするでしょうか?
・・・もちろん、しません。
その果物、普通に買うといくらでしょう?・・・おそらく3,000円~5,000円程度です。
ところが、2,000円の自己負担がありますので、得をするのは1,000円~3,000円程度となります。
意外と少ないですよね・・・。
これが、年収500万、800万、1,000万といった方の場合は、寄付上限額が高いですので、自己負担2,000円で返礼品を選び放題、ということになります。
この仕組みは当然といえば当然で、沢山税金を納めている方にメリットが出ますよね。
源泉徴収票の仕組み
私の場合の寄付上限額は、19,467円ですが、この金額を紐解いてみることにします。
まず、
①支払金額・・・3,280,000円
これは年収ですのでそのままですね。
②給与所得控除後の金額・・・2,216,000円
これは、サラリーマンの経費と呼ばれるもので、自動計算になります。
ふるさと納税を検討しているシングルマザーなら、収入が1,800,001~3,600,000円までの方が多いのではないでしょうか。
私もこのラインになりますので、
収入金額3,280,000×30%+80,000=2,216,000円となります。
③所得控除額の合計額
私の場合は、下記を全て足した金額になります。
✿基礎控除・・・380,000(高収入でなければ一律です)
✿ひとり親控除・・・350,000円(一律です)
✿保険料控除・・・103,424円(ご自身が加入している保険料の控除額です)
✿社会保険料控除・・・541,108円(お給料から天引きされている社会保険料です)
その他、住宅借入金控除などもありますし、ご自身が受けられる控除額を全て足します。例えば、仕事に就く前に自分で国民健康保険や国民年金に加入していた場合は、その保険料も足します。
何があるかは、年末調整済の源泉徴収票を見れば分かりますよ。
つまり、ここまで見ると、年収300万のシングルマザーでも、控除額が少なければふるさと納税の上限額が増えることがお分かりかと思います。
私の場合は、保険料控除が多いですので、民間の保険に加入されておられない方であれば、私よりももっと上限額が増えることになります。
(払っている税金が多くなりますので。。。)
ふるさと納税のメリット
シングルマザーの場合は、児童扶養手当を受けているのは、居住地の市区町村ですから、本来はふるさと納税をしないで自分の市に普通に納税した方が良いのかも知れませんね。
手当だけもらって、他の市区町村に納税するというのも・・・(笑
ただ、少しの楽しみとして、お子さんの好きなアイスクリームや果物、生活に必要な消耗品がもらえる市区町村に寄付するのも良いかも知れません。
お子さんも、何か自分が好きなものが届いたら嬉しいでしょうし(^^♪
上限額を超えて寄付をすることだけは損になりますので(その市をどうしても応援したいという理由なら別ですが、シングルマザーにそれだけの余裕はないですよね。)、ふるさと納税のサイトで正しく上限額を計算してみて下さいね。